楽して金稼ごうなんて甘いんだ。
働くとは「傍を楽にする」ともいわれているが、まさに誰かのために価値を提供し、モノやサービスを生産することだ。
無職である私は、日本のGDPに何にも貢献していない。これといって付加価値を生産しているわけではないからだ。
ただ少なくとも生活する上では消費だけはするわけだから、支出面のGDPでは微々たるものだが貢献しているといえるだろう。
現在は収入がない。ただ資産運用としてFXをはじめ外貨投資や株式投資を体験しながら利益を得ている。この利益をキャピタルゲインというが、かっこよく言えば個人投資家といえるのかw
ただこの金融経済への投資は、日本のGDPに直接的にはあまり貢献していない。
GDPとは、人々が働きモノ・サービスを生産し、誰かが消費や投資をして購入し、創出された所得の合計だからだ。GDPとはすなわち実体経済である。
例えば100万円を金融経済へ投資し、110万円で売却し10万円のキャピタルゲインを得たとする。
この時点でのGDPに影響する部分は、意外にも証券会社の手数料などの利益ぐらいなのだ。
このキャピタルゲインとして得た10万円を実体経済に消費・投資をしない限りGDPへの影響はあまりないのである。GDPとは人々が生産して誰かが購入し、所得を得なければ増加しないからだ。
よって無職である自称個人投資家の私は、日本のGDPにあまり貢献していないといえるのだ。
金融経済への投資は結局は「資本」の売り買いに過ぎない。金融経済だけ活況であっても実体経済へ消費・投資が回らなければGDPが増えず、景気がよくならない。
仮に全ての投資家が全ての利益を実体経済へ消費・投資をするのが前提であれば、アベノミクス第一の矢の金融政策だけで景気はよくなるはずだろう。しかしこれはまだまだ道半ばである。
ただ現実には、投資家がキャピタルゲインを全て実体経済に消費・投資することはあり得ない。なぜならば貯蓄もするわけだし、投資でいえばデフレ不況で需要が減っているから実体経済に投資してもあまり儲からないからだ。そしてグローバル化が進んでいる現在では、資本の自由化により国内ではなく外国に投資をしてもいいわけだ。
となれば景気回復には国内の実体経済の需要を創出するということが肝であると誰もがわかるはずだろう。
ただ2016年になり、ついに中国経済の失速が顕著に現れはじめ世界同時株安へと突き進んでいるようだ。さらに原油までも暴落しており、金融危機につながる可能性もあるというエコノミストもいる。
金融経済が低迷ともなれば実体経済はより不透明となるだろう。
世界的な何かの危機が起こると、有事の円買いといわれおり必ずといっていいほど円高になり株安になる。
たった4日間で3円以上も円高になり暴落している。見事なまでの連続ナイアガラだ。
おかげコツコツ貯めた3ヶ月分のキャピタルゲインが4日間で全て吹っ飛んでしまった。最悪の年明けである。
バイーン↑した初夢を見たが現実はナイアガラ↓であった。
GDPに貢献するためにそろそろ本気で働こうと泣いている。
楽して金稼ごうなんて甘いんだ。