ブログご訪問ありがとうございます香取です。
本日はデフレとバカボンですw

今日は羽田から飛行機で神戸に向かいます。
最近は東京から関西まではLCCを使っています。
えっ?デフレマインドだなって?
そうですw
飛行機のほうが速くて安いのですw
新幹線だと品川ー神戸で3時間で料金は14500円くらい。
飛行機だと羽田ー神戸で1時間強で着く。
しかも料金は9500~10500円。
しかしLCCがなかったら約3万円弱かかって高いから飛行機はあまり乗らないだろう。
LCCに搭乗してみたが、席数を多くするため全ての席がエコノミー席の間隔で、さほど狭いとは思わなかったが、もちろん機内サービスなど全くない。あっても全て有料である。
時間や価格を鑑みればサービスなどなくても結構でありLCCのほうが良いと思う人は多いかもしれない。安いただの移動手段と割り切ればよいという。
ただメリットとしては「安い」だけである。
それだけで充分!とも考えられるが、
LCCは、「Low Cost Carrier」の略だそうです。
サービスを簡素化し、運行の効率化、徹底的なコスト削減によって成り立つビジネスモデルである。
デフレ経済を象徴する合理的なモデルであるが、「安い」には必ず理由があり、公共性の高いサービスをコスト削減によって運用することは個人的には懐疑的である。
これから述べることはLCCを完全否定したいのではなく、デフレの恐ろしさとデフレによるコストカットによる影響をLCCを例にして問題提起したい。
例えばパイロットやCAを最少人数にし1人あたりの労働生産性を高めることにより人件費を抑えられるが、大量の乗客を運ぶ運輸業において、従業員1人あたりの責任は大きいのでヒューマンエラーなど安全性は著しく低下する恐れがある。
さらに機材などの定期点検の頻度をコストカットにより少なくするかもしれない。
技術指導や社員研修などもコストカットされるかもしれない。
衛生面でいえば機内クリーニングの頻度をコストカットにより少なくするかもしれない。
そしてもしも予約人数が10名しかいなかった理由だけで、機材故障や点検によるものとして、コストカットによりフライトキャンセルという可能性もあるかもしれない。
燃油価格高騰により燃費をよくするため、より軽量化しようと、内装や椅子など質素に簡素化するかもしれない。
徹底的なコスト削減をするということは、安全面とサービスが必ず疎かになる。
こういったことが起こり得る可能性が高いほうは、大手航空会社と比較すれば誰もが納得するだろう。
今回はたまたまLCCを例にあげただけだが、デフレ下での「安い」には必ず理由があり全ての産業に当てはまることである。
もちろん企業努力によりいくらかカバーはされているが、
我々日本人はどんなに「安かろう悪かろう」であっても最低限の質・サービスをご提供できてしまう。
そういう意味では潜在的生産能力の高い日本は、デフレに陥りやすい国といえる。
だけど安い飛行機は本当に助かるから賛成してしまう。
しかしながら日本の公共サービスにおいては、安くてそこそこで満足してしまう人々が増えてしまったら、民営化された事業はその多数派をターゲットとするため、その水準に質・サービスが落ち着き、究極的には先進国とは言えなくなる可能性がみえてくる。
それがデフレの恐ろしさであるから反対でもある。
もっと言えば、デフレが加速し利用者が増えれば増えるほど従業員1人あたりの責任はより重大となる。
それを埋めるために、いずれパイロットやCAをバイトや派遣として増員することになり得るし、さらなるコストカットを目指すなら賃金の安い外国人パイロットをメインとなる日も訪れるかもしれない。
それを進めやすくするため現在の規制が壁といい、規制緩和をするかもしれない。
利益を増やすためだけに安全面を代償にする恐れがある。
コスト削減!ムダ削減!そして効率化!が
国と民間で当たり前のようになっている昨今だが、これは底辺へ突き進む競争であり、それがデフレーションなのです。
底辺へ突き進む過程で、少しずつ人々もその水準に「まぁいいか」と満足するようになり、コスト削減!ムダ削減!をし続けるとどうなるのか。
なんだかバカボンを読むと色々考えさせられます。