香取正博のブログ

東京から岩手に移住して起業した香取正博のブログです

香取 正博のブログ

美の格差が生まれてしまう

HELLO!!香取です。

ブログを始めて美容師さんや他業種の方から数件メッセージをいただきました。

 

ありがとうございます!

 

美容業界を成長、発展させるには中価格サロンの台頭が不可欠なのです!

私は撤退してしまいましたので、美容業界をよろしくお願い致します!

これからもメッセージやコメントお待ちしております(^-^)

さて、当サロンの売却情報を掲載中に、やはり低価格サロンオーナーが多く興味を示してくれました。

 

低価格サロンは以前よりさらに競争が激しくなっているのと、良い場所・広さのテナントも少ないようです。

 

そこで地方都市に攻勢を仕掛けている低価格サロンもあるので地方都市の美容師さん負けずに頑張ってください!

 

統計的にも地方のほうが都心に比べ可処分所得が低いので、都心ほど低価格化していない地方都市のほうが低価格サロンの需要があるそうです。

 

物価や賃料、土地なども都心に比べ安いので、実質生活水準は変わらないと思いますが、

低価格サロン経営者からしたら、物価や賃料、土地などが安い分、利益率が高いそうです。



低価格サロンは負債なく資本も増えてきており内装費を莫大にかけてきます。

とくに個人店では太刀打ちできないほどものすごい素敵な内外装なのです。

 

そこで低価格を打ちだしトリートメント等も他店と変わらないとなると、新規客浮遊客が奪われてしまいます。


少し前であれば安い店=お店や美容師がダサい、汚い、下手であったが、

 

低価格サロン同士の競争により低付加価値の技術・サービスも向上してきています。

 

お客様は正直でございますから中々の強敵サロンです。

 

実際、低価格サロンオーナーとお会いしても戦略的で経営力は認めざるを得ませんし、私が同じ事をしてもこれほど発展はできないでしょう。

お客様にとってお得な値段でカットカラーができる。

いつも行っていたサロンの半分の値段。

トリートメントしたって安い。
お店も素敵で混んでるし人気なサロン。

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先日のエントリーの年収300万円以下の多数は女性です。

女性にとってはありがたいサロンなのかもしれません。

経済的理由ももちろんあるでしょう。

とくに変化も求めず現状維持の時期もあるでしょう。

 

デフレ経済の中、消費者はその場その場の状況により、賢く消費するようになっております。



しかしながら健全な競争を阻害するほど不当に安い価格で技術・サービスを販売する。

 

これをダンピングというが、美容師のような繊細な技術を擁するサービスをダンピングすると、一旦下がった相場は中々上げることは難しい。

 

少しずつ中価格マーケットが空洞化していき、経済的余裕のある層は高価格サロンへ行き、中間層以下は低価格サロンへ行きそこそこ満足してしまう。

 

美やクオリティなどのお客様の美容の格差が生まれていき、そうさせてしまっているのが我々美容師たちだ。

 

低価格サロンと中価格サロンの技術・サービスの差がなくなってしまうと、価格とはなんなのか。付加価値とはなんなのか。ということになり全てにおいてフラット化してしまい、

 

結果的に低所得者と中所得者の所得も均一化し、どこのサロンに行っても同じ技術・サービスしか得られなくなるという、つまらない世界になる。

 

せいぜい高価格サロンにいける富裕層だけが楽しめる世界になるだろう。

カリスマサロン同等の技術、美容師によってはカリスマ以上の技術を持っている中価格サロンがたくさんある。

日本経済がデフレから脱却し、物価がマイルドに安定的に上がり、

それ以上のペースで国民の名目賃金が上昇し景気が回復してきたとしても、

我々美容業界に波及してきたとしても、

ダンピングによって低価格化してしまったサロンは景気の恩恵を受けることは微々たるもので、

その後も美容デフレはしばらく続くでしょう。


中長期的にみるとやはり中価格サロンが頑張らないといけないのです!

まだ勝ち目はあります。

 

そのためには、低価格サロンで働く美容師の今後の受け皿となるべく、

雇用環境を整え、価格競争に負けない付加価値サロンづくりが大事だと思います。

 

それがお客様のためであります。