ブログご訪問ありがとうございます。
さて、私がなぜ低価格サロンをここまで取り上げるかといえば、
デフレで市場原理からすれば合理的で間違いではないのだが、
供給過剰→価格競争→市場規模縮小→美容師の全体の所得減少→低価格サロンで独立→供給過剰
というデフレスパイラルに警鐘を鳴らしているのです。
とくに顕著なのがやはり低価格サロンから派生し独立する美容師が増えているからです。
業務委託なので数名で共同で出店するパターンが多いようですが、
低価格サロンオーナー同士は過去に同じお店で働いていたことが多いようです。
驚きなことに低価格サロンオーナーは独立を容認している、むしろサポートしているということです。
同エリアでなんとなくコンセプトの違う低価格サロンが台頭し需要のパイ(所得のパイ)を奪いあっておりますが、
とある低価格サロンオーナーはこう言いました。
「安けりゃ客は来る。だって年収300万円以下が4割もいるんだ」
前回のエントリーのとおり2001年デフレ宣言。
コアコアCPIが1%を下回り始め、物価の下落以上のペースで国民平均給与が下がると説明しましたが、表では平成14年(2002年)からですが年収300万円以下の人口の割合がやはり増加しています。
11年間で6%も増えており現在ではたしかに4割以上が年収300万円以下です。
たしかに4割ともなればマス市場だ。
ここを狙うのは商売としては戦略的でありますが、
低価格サロンの台頭でも比較的高価格サロンは大打撃をくらうほど影響は少ないと思いますがいかがでしょう?
私、通信制出身なのでいわゆる有名サロンに知り合いがいないのですw
日本経済にしても中間層が貧困化しているのは紛れもない事実。
やはりもろに影響を受けているのは中価格サロンでしょう。
とくに私のサロンのようにブランディングもあまくコンセプトも曖昧の低付加価値サロン。
こういったサロンから自然と淘汰されるのです。
自虐的ですが反面教師としてご参考にしていただきたい。
私以上に美容を愛する付加価値サロンの新規客浮遊客が減ってきており大変厳しい状況でございます。
当サロンもそうでしたがスタッフ依存型で顧客がついている側面もあるので、ますます雇用環境を整えながら、さらに新規客獲得をしていかなければなりません。
とくに個人店ともなると体力も限界になってくると価格競争に巻き込まれてしまいます。
そうなると中間層がますます低価格サロンへ流れ、美容業界にも格差ができてしまいます。
中価格が技術・サービスに合っていないと市場が判断したのだと言ってしまえばそのとおりなのですが。
自社の利益を上げ、自社で働く美容師(業務委託のため社員ではない)の所得を増やしてあげているのは間違いなく低価格サロンオーナーであります。
その反面、私のサロンは低価格サロンほど社員の所得を増やせてあげられなかった。
デフレ美容経済の中どちらが働く美容師にとって良いのかという葛藤があるわけです。
しかし安売り競争による美容市場規模縮小、総所得の減少、雇用問題、技術の継承など、中長期的には必ず低価格サロンは限界が見えてくる。
しかしながら、「需要」よりも「供給」が拡大したほうが儲かる会社、つまりデフレ大好きの勝ち組は、
その限界を知っているのです!
そしてどうするのかといえば、海外進出というグローバル化でございます!
今後も当ブログで明らかにしていきたいと思います。