香取正博のブログ

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超円高になっても国内回帰を続けろよ?メイドインジャパンを続けろよ?

どうも香取です。

 
ドル円相場は4月22日16時時点で110.5円である。
 
 
アベノミクス以降、日銀の異次元緩和により70円台から125円台までドル高円安となったが、このあたりからこれまで以上に国内回帰だ!と声高に叫ばれるようになったと感じている。
 
 
しかし今年に入り円高傾向となり、ついには一時1ドル107台まで円が急騰した。様々な要因もあるが日銀による金融政策一辺倒での限界が見えはじめ、株高円安が投機的な幻想であったともいえるわけだが、
 
国内回帰だ!と声高に叫んでいた者よ、去年より10円以上も円高になったが息してる?w引き続き国内回帰しろよ?w
 
 
今後、90円台に高騰する可能性も高いがそれでも国内回帰し続けろよ?w
 
 
80円台の円高になってもメイドインジャパンを続けろよwww
 

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さて、これから国産衣料品を永続的につくり、永続的に売り続けるビジネスをするのが私の夢である。
 
外国産比率が高いから国産比率を引き上げたい。これは何も衣料品に限った話ではない私個人の理想論である。
 
 
とはいえ現在のベーシック衣料品に消費者として私は満足していないから、純粋に服を作りたいという気持ちもある。
 
 
色んな価値観があって然るべきであるが、かといってファストファッションは悪!といいたいわけではない。
 
 
円安になると輸出は得をするが輸入は損をする。反対に円高になると輸出は損をするが輸入は得をする。
 
 
つまり円高に振れれば外国製品は安く仕入れることが可能になり、多くの小売業などは得をするわけである。「円高還元セール」なんてまさにそうだろう。円高になればよりファストファッションに勢いがつくことは言うまでもない。
 
 
しかしながら幻想ともいえる円安により、輸入品が高くなるコストプッシュインフレとなると、外国製品の低コストのメリットが減ってしまう。現にユニクロも約10%の値上げをした経緯がある。
 
 
そこで外国で製造するメリットが少なくなると、円安となったからといって国内回帰だ!言い出す、乗るしかない!このビッグウェーブ野郎がいたわけである。
 
 
9o'clockと提携する縫製工場には、円安となっただけで国内回帰野郎と化した者が交渉にくることが多くなったという。
 
 
その国内回帰野郎は、Tシャツを1枚200円で縫ってくれという。これは誰もが知っている有名ブランドだ。
 
さらに誰もが知っている衣料品を扱う総合スーパーもTシャツを1枚200円で縫ってくれという。
 
 
有名ブランドのTシャツは6,000円以上であり、総合スーパーのTシャツは2,000円ぐらいだろう。有名ブランドと総合スーパーが同じ縫製賃なんて笑えないか?ブランドとは一体何なのだろうか。
 
 
結局この国内回帰野郎たちは、円安となり製造コストが諸外国と変わらなくなったからだけで、国内回帰!メイドインジャパン!と言い出しているに過ぎない。
 
 
それならコストプッシュインフレに対応しながら従来どおり外国製品を扱うファストファッションのほうがよっぽどフェアではないだろうか?
 
 
彼らは円高ともなればすぐにまた海外生産に切り替えるだろう。
 
そしてまた円安となれば手のひらを返したかのように国内回帰!と言い出すに違いない。しかし国内製造業者には諸外国と同等の製造コストを提示してくるだろう。
 
 
しかしながらこれらは企業経営やグローバル資本主義においてはとくに問題でもなんでもない。グローバル資本主義はコスト削減による生産拠点を変える底辺への競争だからだ。
 
 
 
もう一度言うがただ言いたいことは、国内回帰だ!と声高に叫んでいた者よ、去年より10円以上も円高になったが、引き続き国内回帰しろよ?w
 
 
今後、90円台に高騰する可能性も高いがそれでも国内回帰し続けろよ?w
 
 
80円台の円高になってもメイドインジャパンを続けろよwww
 
 
と言うことである。