まだ美容師で消耗してるの?
美容師にも色々いるが、必ずしも充足感を持っている美容師が多いとは限らない。
私のこれまで出会った美容師は「環境」にもよるだろうが美容に自信を持って充足感があるという人はあまり多くなかったようにも感じる。
もちろん忙しい日やたまたま指名客が多く来た日、あるいはスタッフと仲が良いだけでも少しは充足感はあるのだろう。
ただ長年やっているのに月間指名客が100名もいなかったり、技術追求心がなかったり、スタイル撮影をしなかったり、集客はホットペッパーに丸投げの美容師も多くないだろうか?
そうなれば来客したお客さんをただ担当してるだけでリピート率も上がらず、なんだか目標もない美容師も多くないだろうか?
こんな当ブログでも、
「ホットペッパー 値上げ」
というキーワードから一番多く流入している。
コンビニより多いヘアサロンは、近所を見渡すとどこも暇そうで受付に座ってスマホいじっていたり、ビラ配りとはいえ木陰でスマホをいじっている美容師も多く見かける。
その中でも繁盛しているサロンはカット980円だ。
美容師として働くことを否定しているわけではないが、将来を不安に思っている美容師も多くいるとしたら、よくそんな消耗してまで美容師を続けているなと感じる。
ご存じのとおり美容業界はデフレで市場規模が延々と縮小を続けている衰退産業。
そんな衰退産業であるにも関わらず、サロンの数は増加しており供給過剰のレッドオーシャン。
デフレが深刻化すると価格破壊が起き必然的に過当競争に陥ると、さらなる市場規模低迷を受け、美容師全体の総所得は減少する。
しかしそんな環境でも美容師の従事者は増加しており、人手不足と言われてもいるが、ただの供給過剰によるだけでそれは決して健全なる人手不足とは言えない。
なぜわざわざ競争相手が増えている衰退産業に労働参加し続けているのだろう?
需要のパイは限られており、誰かの客が増えれば、誰かの客は必ず減る。
需要のパイを奪える者だけが勝ち上がれるのが現在の過酷な美容業界だ。
それだけ多くの美容師にとって美容とやらは魅力的なのだろうか?
だとしたらなぜ魅力的なはずの美容業界の市場規模が低迷しているのだろう。
もしも美容をそこまで魅力的に感じていないとしたら、将来なにかあれば辞めたいとも思っているとしたら、なぜこんな過酷な産業で消耗し続けている美容師も多いのだろう?
そんな美容師が多くなれば、より稼げないということで多くの美容師の行き着く先は低価格サロンだ。
薄利多売のビジネスモデルを否定はしないが、それほど気概を感じないのになぜ消耗してまで美容師をやっているのか不思議でならない。
ただいくら繁盛していなくても愛する美容をずっとやっていけるのなら本望なのだろう。
しかし一生涯やるという気概がないのなら早めに辞めることをおすすめするし独立することが必ずしもゴールではない。
なによりやる気のない美容師が自ら市場から退場してくれたほうが、競争相手が減り本物の美容師や産業にとっては好都合である。
幸いにも日本の労働市場は完全なる売り手市場だ。
美容師しかずっとやっていないからといって貴方を求めていない仕事なんてない。
その培ったサービス業トップクラスの営業・接客・対人能力は必ず別の職業にも役立つだろう。
10時間以上もメシも食わず立ちっぱなしの日々を薄給で長年やってきた忍耐力は誰にも負けないはずだ。
たかだか年齢分ぐらいしか稼げないで美容師で消耗してるぐらいだったらもっと効率よく稼いだほうがいい。
なにも全てが金ではないが、全てが美容でもないだろう。
そこまで固執するほどでもないし、美容師においてはもっと色んな働き方があって然るべきである。
キャリアアップは何も美容業界内だけの話ではない。
どうせくだらないプライドや未練などによりチャレンジできないだけではないか?
面接はタダなんだ!とりあえず挑戦してみろよ!
ただしその前衛的な変な髪型やヒゲやアクセはやめられるのか。
それぐらいを少しでも悩むようならはっきり言って高校生レベルだろう。社会は美容業界ほど甘くはない。
今後、一生涯、美容で食う気がないのなら今すぐにでも辞めちまえ!独立したとしても経営だけに専念できるほど甘くはない。この先の美容業界は市場規模拡大することはしばらくはないだろう。
そんな業界で勝ち残れる自信があるのか?
それになんとなくいち早く気づき、美容師をすぐに辞めた者はある意味賢いとも言えるだろう。
それでもなお美容師をやっていきたいのならもっと気概をみせろよ!ただ働いてるだけじゃお客さんに迷惑だ。
これらは過去の己自身に向けても書いている。
まだ美容師で消耗してるの?