香取正博のブログ

東京から岩手に移住して起業した香取正博のブログです

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ブランドとは◯◯!ブランドというかソレただの製品名じゃねーかって話

先日、ブランド商標について少し書きました。 

 

 

www.katorimasahiro.jp

 

 

ここで思ったことはブランドって何だろうってこと。

「ナインオクロック」ですら3つも商標があるから名称自体にはあまり価値なんてないんじゃないか。

 

じゃあもっと響きのいいネーミングにすればいいのか?

もっとイカしたブランドロゴにすればいいのか?

それも違うだろう。

 

またいくら良い商品をつくったからってそれがブランドになるなんてこともない。一生懸命モノヅクリガーさえしていれば売れるというのは幻想だ。

 

かといってうまくプロモーションして認知が拡がったとしてもブランドにはならない。

“伝わらなければ存在しないのも同義”とはよくいうが、それはあくまできっかけに過ぎないわけで、けっしてブランド化に成功したわけではない。

 

アパレル界隈ではよく「ブランドやってます!」と自ら言ってる人が多いが果たしてそれは本当に“ブランド”なんだろうか?

 

辞書による“ブランド”とは、

製品につける名前、ないしは名前がついた製品そのものとある。

 

当ブランドも含めまさに多くの“ブランド”とはただの製品名に過ぎないのではないか?

よくもまぁブランドやってますと高値を押し付けてくる烏滸がましさよ。

 

しかしながら“ブランド”とは転じて、

他と区別できる特徴を持ち価値の高い製品のことを指すとある。

 

この“ブランド価値”というものをどう定義し「何を」人々に提供しているのか?

少なくともブランドを展開してる私はずっとそこを自問自答している。

 

そんな中、以前聞いた話でブランド定義について「なるほどな」と思ったことがあった。

 

ブランドとは、“思想”だという。

 

成功しているブランドは、商品を売っているわけではない。

厳密には商品を販売しているのだが、その商品の背景にある“思想”を売っているという。

ことさらにデザインされたイメージだけじゃブランド構築はできないし、かっこいいネーミングと良い商品だけであっても、その商品の背景にある“思想”が消費者に伝わらなければ売れないし成功しない。一時的に売れたとしても事業は続かない。

 

とはいえ“思想”もまた抽象的でよくわからないのだが、少なくとも「こだわりのものづくり」だとか「作り手の思い」だとかそんな当然なものではないだろう。

 

それにより一体何を実現したいのか?

 

服を売る人に聞きたい。

それを売って何を提供し、何の役に立っているのか?

かっこよくするとか素敵にするとか気分を上げるとかそんな素人でも思い付くようなことではなく、アパレルのベネフィットとは何だろう?

ファッションを大衆化させたユニクロ以上のベネフィットはないだろうと。

私もいまいち答えがわかりません。

 

服に限らずとも、商品・サービスを提供しているあなたのブランドに“思想”はありますか?

 

なんだか取り留めの無い話になってしまったが、せめて一貫したコンセプトは大事にしたいと思うのであります。

 

 

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