先日東京へ出張にいってきた。
東京ロスになるので2~3ヶ月に1回ペースで東京へ行っているが、やっぱりぼくはコンクリートジャングル東京が好きだ。
行くからには予定も詰まっているので昼から夜まで滞在中はいつも充実していてとっても楽しい。
岩手県に移住して1年半近くになるが、全く電車も乗らず車移動がメインだ。
久しぶりの山手線に乗ってギュウギュウの押しくらまんじゅうを食らうと、
これよこれwこの人間の大量輸送により日本の経済循環に乗っている感!と思うのである。
まだ満員電車で消耗してるの?
という浅はかな意見もあるが、大量の人間を移動させるには車より電車のほうが時間的・面積的にも効率がいいのは明らかだろう。
地方の中心街の慢性的な渋滞は生産性が悪くとても非効率だ。また仕事帰りに酒飲んで帰れない直行直帰型が大半なのでサービス業の発展にも影響があるだろう。
以前はずっと新宿に住んでいたがマンションから徒歩5分以内に、
コンビニ2軒、スーパーが2軒、居酒屋が5軒、ラーメン・ソバ屋が10軒、中華・沖縄・タイ料理、定食屋、お好み焼き屋などが揃っており、
またクリーニング屋が2軒、本屋が1軒、美容院・床屋がオーバーストア、病院も多数、そしてガールズバーも1軒。
それでも近所で用が済まないときはタクシーでワンメーターで新宿駅に出ていた。
必要なモノやサービスにはすぐにアクセスができる。短時間で欲しいものが手に入る!
これこそが真の意味で「贅沢」そして「豊かさ」だと思うのである。
さらに、この「高アクセス」はもうひとつ重要なものがある。それは「選択肢」だ。
東京に比べ地方には選択肢が少ない。
大手企業の市場支配力が強く、例えばみんな揃ってイオンへ行く。いやイオンに行くしかないのだ!
ちょっと気分を変え選択肢を増やそうものなら隣町の別のイオンに行くぐらいだろう。
このようにして消費者側に選択肢が少ない社会が地方経済である。
新宿池袋に10年以上住んでいた間は常にワクワク感があった。
すでに大都会なのに、どんどん都市開発され、新たな商業施設、外資も入り、色んなお店がたくさん出てくる。
周りの渋谷や銀座、有楽町、お台場なども近隣の都市に負けじと投資をおこなっていた。
しかし地方にはそれがない。
だから地方暮らしはどうもゆったりし過ぎていて意識高い系のぼくには少し物足りなさがあるのだ。
じゃあお前、東京へ住めよ!と思われそうだがそうじゃない。
逆にいえば地方はまだまだ需要を掘り起こすべきものがたくさんあるのではないかと思うのでもう少し地方で頑張りたい。
だから地方経済の「選択肢の少なさ」と「インフラ格差」にまったく気が付いていない現状の中で、高速道路や鉄道などをはじめとする開発投資に反対するのはいかがなものかと思う。
間もなく平成時代が終わる。
昭和で「時」が止まったまま次世代に引き継ぐというのは昭和生まれの私としては情けない限りである。