どうも。岩手県久慈市を拠点に生産・販売をしている無地Tシャツブランドのナインオクロックです。
その久慈地域はというと国内有数の「縫製の街」なのですが、私はこれまで何社か工場見学をさせてもらいました。
その中でとくに魅力的な縫製工場があったのでご紹介します。
岩手県は普代村にある廃校した小学校を活用した縫製工場です。
旧・普代村立堀内小学校
2010年に普代小との合併により閉校となってしまったようです。
そしてこの廃校を活用するため、縫製工場を経営する地元企業が村から借り上げる形となったそうです。
↑広いグラウンドには台風10号被害のガレキ置き場になっていた(東日本大震災の時もそうだったとか)
小学校なのですごく広い敷地ながら廃校として比較的低い賃料なのでしょうか、
縫製工場が移転してこれまで7年ほどが経過しているようなので村としても賃料収入がありそれだけでもWin-Winな成功事例といえそうです。
中に入ると本当に小学校そのままでした。
教室札のCAD ROOMがイカしてます。
ここは1階だったので、かつては1年2組とかだったのかな?中には最新のCADシステム、コンピューター設備がありました。
各教室へ行くと縫製場、仕上げ、検品などそれぞれ部門別に部屋が分かれていました。
廊下にあるランドセルBOX?割烹着掛け?などうまいこと収納に活用されてました。
体育館へ行ってみると、
裁断場になっていました!
大きなレーザー裁断機、最新のアパレルCAMシステムなど設備されていました。
あまり仕事中の方をパシャパシャ撮るのは気が引けてしまうのでたくさんは撮ってはいないですが、その他にも職員室がそのまんまの状態でオフィスになっていたり、校長室は社長室兼応接室になっていたりと見学していてとても楽しいです。
トイレも小さい小さいw
当時の子供が書いた張り紙のようなものもちらほら見かけるので、この縫製工場はぜひ皆さんにご紹介したいと思った次第です。
ただ岩手なので冬の校内は超寒いそうですw
子供は風の子といわれるが、現在この小学校にいるのは地元で働く大人たち。なんだかしみじみとした気持ちになりました。
現在の普代村は人口3,000人を切ります。
この縫製工場では外国人技能実習制度を活用せず日本人のみで稼働しており地元雇用を支えています。
岩手県北の沿岸部、普代村にある
株式会社エヌテルフォーティ
http://www.nl40.com/
隣村の野田村にも縫製工場を経営しており2つの工場で約100名ほどの方々が働いているそうです。
得意な品目は、スポーツウェア等のジャージ、Tシャツやポロシャツ。
あなたの近所の幼稚園、小中学校の体操着はもしかしたらここで造られているかもしれませんよ。
小ロットやセミオーダーも対応可能で企画から相談にのってくれるそうなので、もしもスポーツウェア等をオリジナルで作りたい方がいたらぜひお気軽に問い合わせてみてください。
あっナインオクロックのTシャツや、いつの日か新商品のポロシャツもいずれここで生産する予定です。
では!