ビジネス書やビジネスコラムなどを読むとあらゆる成功事例が掲載されている。
とても参考になるのだが、いざ自分に落とし込むとなるとなかなか簡単ではないだろう。
しかし情報として頭の片隅に入れておけばいつか点と点が結びアイデアが生まれる可能性はある。まぁそれこそ簡単ではないのだが、そういったものは事例として読むだけでもなかなか面白い。
その成功した事例は、その経営者または会社が独自に取り組んできた結果であるし、その結果を出すためにあらゆる情報と経験を取り入れ、マネタイズし収益化できたのだろう。
ただその成功事例は、確かに成功した事例なのだろうがいまいち納得できず懐疑的に感じることがある。
それは成功したそれまでの過程があまり示されていなかったり、つまりはどのようにマネタイズしたのかということが詳しく書かれていないことが多いからである。
無料で情報提供やサービス提供をしてくれるコンサルやWEBサイトは多いが、具体的なマネタイズが書かれていないことが多く、全くの異業種が事例通りやったところで結局は無収益のままで事業として成り立ちづらいのではないかと。
取りあえず真似してやってみるというのはもちろん大事だが、諦めずに結果出るまでやれとか、数をこなせ!そして楽しめ!と言うのもごもっともなのだが、
しかしそんな根性論や精神論だけで収益化したビジネスとしてやっていけるのだろうか?
長期的な視点も重要だが、やればいつか芽が出るよというなら時間を無駄に消耗しそうだし、具体的なマネタイズが分からなければそれは成功事例としてあまり参考にならない。
そういう意味で下手をすれば読んだビジネス書、ビジネスコラムなどは面白いだけで娯楽書ともいえる気もするわけだ。
あと気になる事がある。
成功事例には、〇〇を取り入れたから!という紹介もあったりする。
〇〇をやったおかげで成功しました!というような、
これは今の時代にとても合っている!今すぐに実践すべきだ!というような、
上記〇〇には、このコンサルタントのおかげ、このマーケティングのおかげ、この入門書のおかげ、等が入るだろう。
なんかこう書くとちょっと怪しくないか?w
これと同様ともいえる感じで書かれていたり情報発信しているケースも多い気がする。いわゆる情報商材もこういった手法なのだろうか。
このような事例を紹介している本を読んでみても、そのコンサルタントやそのマーケティングのおかげとは必ずしも思えないのである。
というのも、確かにそのコンサルタントが提唱するマーケティングの情報やアイデアも一部取り入れたのだろうが、もともと成功者が独自にあらゆる経験から取り組んできた結果でもあり、その成功者の事例のすべてが単独のコンサルタントやマーケティングのおかげでは無いのでは?と感じている。
ではなぜ事例として紹介されているのか、
例えばそのコンサルタントの弟子になったり、例えばそのマーケティングの塾生になったりすれば、成功事例として紹介されてしまうのではないかと。
いや紹介してもらえるといったほうがいいかもしれない。
だって自分の成功事例が書籍化される本に掲載されれば誰だって嬉しいわけである。それに尊敬している方の本だったり、崇拝しているマーケティングの本に掲載ともなればなおさらだろう。双方にメリットがあると言える。
しかし冷静に考えてみると、そもそも成功者は独自に取り組んできたことが前提であり、その成功の結果が出たタイミングで弟子や塾生であれば、その単独のコンサルタント、マーケティングのおかげで成功したという意味になってしまっているのは、ちょっと懐疑的になってしまう。
まぁ書籍化される本に成功事例として自分が掲載ともなれば本望なのかもしれない。実際に一部は取り入れたわけでもあるし。
ただ例えば私でいえば、今はスタートアップで結果はまだまだ出ていないが仮に成功事例となるぐらいに成長したとする。そこで、とあるコンサルやマーケティングの情報をちょっと取り入れただけなのに、「私の教え子にこんな成功事例があります」なんて紹介されたら嫌だなw
いやいや確かに少しは参考にさせていただいたが、全てがソレのおかげでないだろうということw
あなたはそれでいいの?
とはいえ事例としては面白いし、なるほどなと思うこともある。
しかし具体的にどのようにマネタイズしたらいいか、そしてその成功事例は果たして全てがそのコンサルタントやマーケティングのおかげなのか?
と、様々なものを読みながら色々と気になったことを書いてみた。
疑り深い性格でしてねw