そういえば9o'clockはTシャツしかないから今後は商品展開を広げなければ売上が伸びないだろうと懸念される。
Tシャツ1枚ではリピートしようがない、リピートする商品を置くべきだ、商品数を増やして客単価を上げる等々、これらはごもっともな意見である。
そして低所得で暮らし食べていけるのなら本人が幸せならそれもいいのだろうと、心配の声や批評的な声など様々である。
とある喫茶店の話だが、経営がうまく行かないのでオーナーの父は息子に相談をした。
そこで息子は「コーヒーをタダにすれば?」と言う。
そしてコーヒーをタダにしてみたところ、食べるものが売れて繁盛したという話がある。
その息子というのが、ソフトバンクの孫正義だというのは有名な話だが、では9o'clockも上記でいうコーヒーを用意するべきだろうか?
小売業ではこれに近いことをやっているらしい。詳しく書けるほど知らないが、スーパーで言えば特売品など、アパレルでいえば主要商品以外に小物類を置くことにより、客に足を運んでもらいやすくするといったところだろうか。
しかしながらこれらはすでにして何の目新しさも無いのではないか?
もちろん環境やタイミングなどにより有効な手法だとは思うが、すでにしてコーヒーがタダ同然の店も多いわけだ。9o'clockでいえばコーヒーを用意したところでそこらの服屋と何ら変わらなくなってしまうだろう。
ではそこで、Tシャツはネイビーはマストとか、ボーダーは売れるとか、ポケットTが欲しいとか、アドバイスももらえるが、私からすればシュガーやミルクを変えるぐらいの小手先の差別化としか思えないのである。
考えあってしばらくはこの商品展開でやっていこうと思う。あっロンTは秋につくるけどw
飲食店でこんな話もある。
成功している飲食店はメニューが少ない!といわれることもある。
とある知人の知人が、パクチー専門を出店したと聞いた。出店しようとする時に多くの人からパクチー好きは超少数派だとか、もっとメニューを増やしたほうがいいとか、パクチーだけじゃ絶対失敗するよ、なんて言われていたようである。
ところが現在では大繁盛!けっして大きな店ではないが少数派のパクチーLOVERが高リピートらしい。さらに紹介でパクチーLOVERが集まるという。
パクチー嫌いな私からしたら考えられないが、少数派とはいえパクチーLOVERは一定数いるから、そのファン客だけに向けた飲食サービスはとても良い事例なのではないか。
自分がパクチー嫌いで、たまたま私の周りもパクチー好きがいないからというだけで、自分の物差しだけでは判断はできない。そういえばネギ専門店なるものもあるようだ。
と考えればアパレル素人の私がアパレル事業をやる上では、現在の9o'clockの商品展開は理にかなっているともいえないか?と都合よく考えてみるw
・Tシャツ専門
・若干細身の縦長のサイズ
・ モノトーンのみの展開
・国産
色やサイズを増やすことも、商品を増やすこともできるかもしれないが、今は在庫負担もリスクとなるしもう少し様子をみたい。
しかしそれらを複合的に売ることのほうが私は難しいと思っているし、ファッション・アパレル素人の私はそんなスキルを持っていない。
あなたはマクドナルドではどの商品が好きだ?
私はセットメニューよりポテトが食べたいんだ。
そしてナゲットは要らないがナゲットのバーベキューソースを付けてポテトを食べたい。
そして中国産より北海道のジャガイモで作ったポテトを食べたい。
ポテトしか食べなかった私はいずれこう思うかもしれない。
あなたのコーヒーが飲みたいと。
その時に9o'clockはコーヒーを出す予定であるw