これから9o'clockを立ち上げ衣料品販売をしていくわけだが、これまで多くの人にどうやって売るのか?販路はどうするのか?と色々と聞かれた。
この質問は多くの人から聞かれるが、この質問すらしてこないで「絶対売れないよ、服は厳しいんじゃない?考えあまいねぇ」と頭ごなしに言ってくる思考停止の人もいた。
改めて思考停止とは、
考えるのをやめること、あることに対する判断を放棄して既成の判断を無批判に受け入れること、とある。
まぁ服の販売に興味がないだけかもしれないが、短絡的な反応、固定概念に基づく判断の枠組みを超えていない状態だ。
つまりはアパレル業界は不況で服なんか売れない、ユニクロで十分じゃないか、と短絡的な反応をしているのだろう。
または、某ファッショニスタですらブランドを立ち上げたがうまくいかなかった、あの某デザイナーですら服が売れない時代だ、と固定概念に基づく判断である。
枠組みを越えろよ!某ファッショニスタだろうが某デザイナーだろうが、そもそも私はそんな人すら知らんw一般消費者にとって「そこ」は購入動機においてほんのわずか数%程度にしか過ぎない。私に至ってはゼロだ。
そして、ユニクロで十分なのはアンタだけだよ!自分のモノサシだけではかるなよ!なぁにがユニクロで十分だぁw
おっと、悪い香取が出てしまったw失敬!
ただこれは「売る側」の視点だ。「買う側」からしたらユニクロで十分!私もユニクロの商品はたくさん持っている。
しかしながらユニクロがアパレル業界の最大手と言われるが、それでもアパレル総小売市場規模の約10兆円でいえば、ユニクロのシェアはほんの7%前後である。しまむらと合わせたら12%前後だろうか、
それでもユニクロ!しまむら!と一番に出てくる知名度はさすがだが、「ユニクロやしまむらで十分」と思考停止せず少し視点を変えて考えてみると、総合衣料品店は寡占化してきたともいえるので、消費者には選択肢が少なすぎるとも思えるのである。
例えばベーシックのTシャツを購入しようと考えた時、ユニクロ、しまむら、無印良品ぐらいしかパッと思いつかない。
ベーシックTシャツが欲しくてわざわざ某デザイナーズブランドには行かない。行くとしたら高所得者かファッショニスタぐらいだろう。ベーシック衣料品においてブランドの優位性やブランドタグどうこうにはもはや興味すらないのではないか?
試しにハイブランドのベーシック無地Tシャツを19,000円で買ってみたが、あくまで一般消費者としてもう二度と買わないだろうと私は思った。
一般消費者が比較的購入しやすいミドルブランドにももちろんベーシック衣料品は売っている。しかしながら価格と品質を冷静に見比べてみると、これならユニクロやファストファッションで十分だ!と思えてしまう。
価格と品質のバランスが一番マシな服を買うまでである。
ただここで考えをめぐらせてみると、ファッションブランドには競合が多すぎるが、ベーシック衣料品においては競合が少ないではないかと思えるようになった。
ほんの数社が独占状態になっているので逆にいえば消費者は選択肢が少ない。私個人からすれば選択肢がないといえる。
さらに深く考えてみると、ベーシック衣料品の寡占化が進むと、「大衆が着れる仕様」となりやすく「同質化」しやすいつまらないものになりやすい。
それはproduct、price、promotion、placeというマーケティングの4P、全てにおいてフラット化傾向なのではないかと、
ファストファッションがスタンダードになってきた昨今、そろそろ顧客の満足度が落ち着き、顧客との関係もマンネリ化してきたのではないかと思うのだ。
そうなれば新規参入企業の出現がとても新鮮に見える。
それが久慈市発!ベーシック国産衣料品ブランド「9o'clock」だ!
と思考停止せずあらゆる視点で5年以上考えていた。
美容師を長年やっていたので、お客さんがどんな服を着ているのか、どこで買っているのか、職業や所得、ライフスタイルなどの市場調査をしてきたから私にしか見えないものがあるはずだ。
思考停止ほど創造力が無くなるものはない。