昨日の続きで美容師向けに書くが、私はマーケティングは素人だが色々と調べたりはしている。
ただ先日のブログで紹介したエクスマの藤村さんによれば、もう従来のマーケティングは通用しない時代になっているという。
マーケティングの基本的なものはネットですぐに誰でも調べられるし、小手先のマーケティングなんて情報社会の現代では埋もれてしまう。現にホットペッパービューティー内で埋もれているではないかw
さらに自社ホームページはパンフレットのようなものであるしこれで集客なんてできるわけもない。「集客のお手伝いをしたい」なんて営業電話は既にオワコンである。
そして集客だの新規獲得だのと、自分自身が消費者の立場になった時、「集客」なんてされたくないだろう?と思うのである。
客商売をしている以上、顧客を増やす事は当たり前であるが、とくに美容師であればサロンにより方針は異なるが指名客を増やしてナンボである。
1000円カットや低価格サロンは指名客がいなくてもいいのかもしれないが、少なくとも中価格帯以上のサロンであればファン客を増やすことが重要である。
そもそも美容師を長年やっているなら一定数の指名客がいるわけであるから、昨日いった「価格以上の価値」「顧客との関係性」「USP」というものは自然と指名客には伝わっているはずと考える。
しかし他人がそれを知る術が「紹介」くらいしかないだろう。ただ「紹介」されるということは、美容師がどんな人か、どんな技術が上手いか、この美容師の何がオススメか、などを必ず伝えているはずである。これをホットペッパーだけでは伝わりづらい。
ならば自ら発信したらいいのではないか?
とくにナルシストが多い美容師は幸いにも「独自の価値」を自負している人が多い。
美容はもちろん、ファッションや小物、インテリア、飲食店など、いちいちお洒落なものを良く知っているし、女性客から聞けるあらゆる最新情報を持っている。
そのあらゆる情報が、綺麗にしたお客さんのその後の生活の「体験」に結びつくのではないかと。
髪のアフターケアもそうだが、どこの店やイベントがオススメだとか、美容に限らずこの商品サービスが良いとか何気ない会話で「綺麗にした後の体験」を提案していることも多いだろう。
ちょっと綺麗事を言ってしまい我ながら気持ち悪いと思ってしまうが、しかし真理としてはそうなのではないだろうか。
お遊びも面白い事も好きだろうから、お酒やゲーム、ネットの情報など何でもいい。仲の良い指名客と話しているような感覚で発信したらいい。
これほどUSPを持っている職業はなかなかないのではないかと考える。
現在ではFacebook、Twitter、Instagram、blog、LINEなどで、ホットペッパーでは伝えられないことが無料で発信できる。とくに指名客であれば「顧客との関係性」が強いからその後のアフターケア、情報共有などいつでも楽しく活用できそうだ。すでにLINEを予約などで活用している人もいるだろうが、あとは自らの発信だけである。
関係性の深さや距離感は人それぞれだが、あまり関係性の築けない顧客はいずれ離れていくともいえる。いつの間にか来なくなったお客さんを何度も見てきただろうw
このUSPの発信こそ価格競争に巻き込まれない強みではないだろうか。いくら不況とはいえ、良いサロンがないかと探している人・困っている人はかなり多い。
自ら発信していれば、美容師と客とのミスマッチも激減するだろう。
結局、伝わらなければ存在しないのと同じである。
しかしながら偉そうにこうは言えど私はやらなかった。
なぜならば面倒くさかったからだw
もっと言えば情熱がなかったからだが、情熱を感じない美容師も少なくない。
しかし情熱がないのなら、なんでまだ美容師で消耗してるの?
面倒くさいといっているのは売上を諦めているようなものである。
売上もそうだが、既存客のために発信してみてはいかがだろうか?
最後に、冒頭で述べた「エクスマ」についてだが、とくに美容業においては非常に相性が良いと言えるのでおすすめである。