香取正博のブログ

東京から岩手に移住して起業した香取正博のブログです

香取 正博のブログ

「物語」先行ではビジネスや地域活性化はうまく続かない

おはようございます!

 
元パソナグループの香取ですw
 
 
以前パソナグループにいる時に、自身の事業とは別件でとある事業立案をしました。
 
 
といっても勝手に立案しただけで採用されたわけでもないが、どんどん立案できる会社であったのでそういう意味では面白い会社であった。
 
ただその立案を採用されるためには上司を納得させるキカクショカテイアンショを作成するスキルが必要となりいちいちそれが面倒と感じたw
 
 
まぁ会社の資金であるから仕方がないのだが、仮に採用されたとしてもうまく新事業が成功したとしても、私の給与が格段に上がるわけではないので会社員もなかなか大変だなと感じてしまったw
 
 
だが企業は公器であることから社会の繁栄と共に存在するわけであり当然ともいえるのかもしれない。
 
 
しかしながら立案した事業は、地域の事業者を交えた事業であったのだが、その事業者だけが儲かっても仕方がないじゃない!と役員に言われてしまった。
 
 
もちろん双方に利益が上がるように考えていたが、その役員が言いたいことは、もっと「物語」があるものを求めているということであった。
 
 
たしかに過去に「物語性」のある地域での成功事例は大変心打たれるものはあるし共感するものも多い。
 
 
しかしながら「物語」だけじゃ一過性に終わる可能性も高く、なにより持続的な振興や活性化はなかなか難しいだろうと思っている。
 
 
これこそが「精神的豊かさ」の提唱であるが、結局はイベント的な仕掛人の自己満足で終了してしまう恐れもあるし、無理矢理な「物語」では地域との不協和さえ生まれてしまいやすいだろうと感じた。
 
 
物語やイベントだけじゃ地域活性化なんかできない。もちろんそれも楽しいし大事であり否定はしないが、本当に地域を活性化させるには持続的な「経済的豊かさ」が必要であると考える。
 
 
それには人々の所得を上げることが一番いいのだが、そうするには仕事を忙しくしなければならない。仕事が忙しくなるということは「需要」を増やさなればならない。
 
 
忙しくて忙しくてたまらなくなれば事業者は、いずれ人を増やし給料を上げ、一過性ではない需要が見込めればいずれモノ・サービスの価格を上げることができるはずである。
 
 
このように需要が牽引する形での経済成長こそデフレ脱却のプロセスであり、ここから所得上昇に繋がり景気回復と地方創生ができると考えています。
 
 
これらが前提であればキッカケとしてイベントや物語もさらに有効になり得る。
 
 
前職が「物語」が先行すぎたのでちょっと気持ち悪さを覚えてしまったが、ビジネスを通してやるのなら「需要」を創ることが重要であると考えております。
 
 
 
「物語」は結果に過ぎない。
 
 
 
ちょっとひねくれちゃったかな?(笑)
 

f:id:katorimasahiro:20151009095749j:image