こんにちわ。香取です。
ここ数日のブログは借金シリーズですが誤解のないよう申し上げますが、
「誰に」借りるかにもより、「何に」どのように使い「何を」得るかにもよることを前提としてお伝えしておりました。
そして事業において、金融機関に借入することも前提です。
ただ、「誰に」借りるかを考えると、
買掛金も負債となるので取引先に一時的な借金ともなりますので、在庫ばかり抱えていて売れ残ってしまったら買掛金が支払えず、資金ショートする可能性もあります。
そこで最悪の事態を想定しておくと準備金として残していたり、いつでも借入できるような金融機関とお付き合いをしておくことは非常に重要だと思います。
このあたりは経営陣の判断になりますが、良い借金と悪い借金はもちろんあるでしょう。
もしも悪い借金をしてしまったとしたら、それこそ多くの方のご想像通りの恐れる事態となるでしょう。
しかしながらここで言いたいのは、極端な金融アレルギーを持たないほうが賢明であるということです。
ただ、大手企業で無借金経営を是とするところもありますし、学者や専門家でも意見が分かれるところです。
もちろん現金主義を否定するつもりはありませんが、借金は信用でもありますから、財務諸表が美しくなかったり、先行きが不安定と見られるようであれば、そもそも大金を金融機関から借入することができません。
「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を差し出す」
ということですw
ただ、借金があっても事実上の「無借金経営モード」になれる場合があります。
それは借入金を大きく上回る「現金」を保有していることです。
このモードになれるということは経営はとても健全でしょう。
先日のエントリーで例をあげれば、
創業時に500万円を借入して、返済し3年後に残250万円となりました。
借金が250万円ありますが現金を2~3倍以上持っていたらどうでしょう?
いつでも完済できます。
ここで完済したくなる方もいるかもしれませんが、現金が250万円なくなってしまうので、もしも何か非常事態が起きたら現金がさらになくなってしまうかもしれない。
ちょうど消費税納税の時期と被ったりして、より現金が残らなくなったり、ちょうど連休と繁忙期が重なり、多くの在庫仕入れをしなければならないかもしれません。
繁忙にならなかったら過剰在庫となり次の支払いが厳しくなる。
しかし仕入在庫を少量にしたら、繁忙期に対応できなくなり売上が下がるw
これはとくに飲食・サービス業であれば実際に消費税納税時期の4月半ば~G.W終わりまでの現実です。
このジレンマのような感覚に陥ったことがある方は多いでしょう。
といったことも想定しながら、金融をうまく活用できると良いと思います。
そして競合に対しての戦略として、いつでも機動的な手段として現金は必要となります。
さらに低金利であり利子も大した金額でもありませんし、金利分も経費処理できるので税制面でも少し有利となります。
税理士・会計士と相談しながら判断することは大事です!
私は税理士・会計士を入れていなかったので判断を見誤りましたw
最後に、
売上高を上げることを死ぬ気でやらなかったら、借金があろうが無かろうがどちらにせよ淘汰されてしまう。
経営を健全にするためにも借金が必要となる時もあるでしょう。
もしも私が前職を一生やると決意していたら、死ぬ気で立て直すにしても、いつか金融の力が絶対に必要であったと考えています。