こんにちわ。香取です。
業種にもよりますがカネがない人は独立できません。
比較的簡単に独立できるとすれば設備投資のいらない業種だと思いますが、設備投資がいらない業種は大金を借りることが非常に難しい。
そういう意味では資産なく独立した人はローリスクといえるのでチャレンジしやすいし賢い選択といえる。
しかしながら批判を恐れず敢えて言ってしまうが、簡単に途中で諦めることも可能となる。
反対に、設備投資をして独立した人はハイリスクともなるが、借入をして借金があるのでおいそれと簡単に諦めるわけにはいかなくなる。
お金を借りるということはそれなりの責任感が生まれ、第三者からのプレッシャーもあるわけで決断力も必要とされ、個人的には土俵が全く違うと考えている。
もちろんこれは経営能力はまた別の話である。
そして理想的なのはローリスクハイリターンであることは言うまでもない。
ただそういったことを考えると、仮に親族などに資金援助を受けて実質借金ゼロで起業できたとしても、100万円でも200万円でもいいから金融機関から「無駄」に借入しておいたほうがいいのである。
さらに親族などに借りる資金援助と、
金融機関から借りる資金借入には、
決定的な違いがある。
それは「追加融資」ができるかどうかである。
私で言えば創業時に500万円を日本公庫から借入しましたが、順調に返済し続け、元金が半分以上減り3年が経った。
すると信用のある事業者ということで、日本公庫からのご案内で新たに800万円の追加融資ができました。
その時点で借金は1000万円以上になりましたが、借金=資産であるため手元に+800万円の現金が手に入りました。
反対に親族から創業時に500万円を借りていたとしたら、毎月たしかに返済していたとしても、3年後に親族から新たに800万円追加で貸してくれるでしょうか?
よほどの資産家であれば貸してくれるでしょうが、ここが決定的に土俵が違うということです。
無借金経営からももちろん新規融資は可能だが審査に時間がかかることと、私と同条件であったとしたら、いきなり800万円を借入することは厳しいだろう。
このようにして3年後5年後10年後と、圧倒的に資本力の差ができてしまうので、金融機関から借入できるなら「無駄」に借りておけというのはこういうことなのです。
さらに、借入するには財務諸表を常に美しくしておかなければならないので、より責任感が強まりますし、納税もバッチリ行うので自信にもなります。
ただこれで調子にノっていると数年後、淘汰されてしまうので新たな設備投資は慎重に(笑)
だから経営能力は別の話なのですw
たまに金利が勿体ないと言う人もいるが、現在の日本は世界トップクラスの超低金利。
私で言えばたったの年率2.0%です。
300万円借りたって利子は年6万円ほど。
利子は月5000円ですぜ?
さらに毎月元金が減っていくので利子なんて毎月安くなっていく。
これをケチってるようじゃはっきりいって個人商店レベルで終わるだろう。
ただ個人商店とはいえ一生その事業をやっていくのであれば、10年経てばいずれ老朽化し改装や移転・拡大をするかもしれない。
10年間、延々に右肩上がり無借金経営ができるのはほんの一握りである。
消費税増税も確定していることから、キャッシュが手元に少なくなってしまう確率も高い。
そういった時にいつか絶対に「金融」の力が必要となる。
経営学ではなく経営を学べ!
偉そうに言いましたが、これは中卒の私にとってとても有難い言葉です。
まだまだ勉強中であります!