今日は久しぶりに淡路島に入っており、地域活性化事業に参加しております。
業務内容は守秘のため申し上げられませんが当社ホームページで確認できると思います。
さて、「需要と供給」について義務教育で学んでいると思うのですが実体的な経済において考えることは非常に重要だと思っています。
需要は消費者であり、供給は生産者です。
例えばの話、超オシャレ大型カフェを疲弊した地域に大手資本によりオープンさせたとします。
今まで、通りすがりだった場所に、地域外の人も足を止めることも増え、以前より人は集まるようになると思います。
これは供給を作り出すことにより需要を集めています。
たしかに人が集まることにより活性したと思えてしまうかもしれません。
しかしながらその地域でカフェや飲食店を営んでいた方々はきっとおもしろくないでしょう。
今まで、地域外の通りすがりだったお客さんという需要を奪われてしまうです。
地方の疲弊の大きな要因はデフレ不況によるものなので、地域内であれ地域外であれ需要のパイは限られているのです。
地域内でのお客さんという需要が減っている中、地域外からの通りすがりや観光客という需要さえも奪われてしまったら、より競争が激しくなってしまいます。
需要が小さいまま供給を拡大してしまったこの構図は、シャッター街を作りだした原因でもあります。
開かれた自由な市場での競争なので問題だとは一概には言えませんが、地域活性化を名目としているのに、なぜわざわざ疲弊した地域に競争を仕掛けるのでしょう。
そしてこの市場原理による地方創生や地域活性化事業が、結果として欺瞞とも言えてしまうと思うのです。
石破茂地方創生担当大臣はこう言いました。
「競争しろというのか、その通り。そうすると格差がつくではないか、当たり前だ」
政府ですら地域間格差を拡大してしまう自治体同士の市場競争・自由競争を進めようとしています。
デフレにより需要のパイが限られている中、セイの法則に基づく供給重視モデルを前提にした地方創生ではきっとうまくいかないと考えています。
地方創生なのに競争に敗れた負け組は自己責任なのでしょうか。
なので私はこれから起業するので、
需要を創り出す事業をしたいと考えています。
写真は淡路島の夕日