おはようございます香取です。
私は約6年で廃業しましたが、
起業・独立後1年未満で約30%の人が廃業してしまうそうですね。
ソースはいくつかありますが、
3年未満で約70%の人が廃業し、生き残りは約30%
5年未満で約85%の人が廃業し、生き残りは約15%
少なくとも私はこの15%には残っていたのですねw
まぁヘアサロンは基本的に原価率も低いし、
ほぼ現金商売なので他業種よりは廃業率が低いのかもしれません。
10年経てば90%以上は廃業しているというから恐ろしい。
数少ない生き残った成功者の話を聞けることは多いが、失敗した人はあまり語りたがらないようである。
なぜ失敗したのか自身の戒めとしてでもここに記しておきます。
言い訳はしないように記せるかな?
経営者の方や美容師さんは反面教師としてご参考くださいw
まずは内的要因から。
販促をほぼやらなかった
もうこれがほぼ原因である(笑)
かなり致命的であるが販促とはいえばホットペッパービューティーのみに掲載するだけであった。
完全に任せっきりであった。
ブランディング戦略ができなかった。
スタイル写真も2年に5枚くらいしか撮らない。SNSやブログは一切やらない。
広告宣伝やクーポンも2年くらい更新をしていなかった。看板すら出していなかった。
紹介カードも活用せず、
ホットペッパービューティーの新規客をただただ待つだけであった。
明確なコンセプトがなかった
なんとなくターゲット層はあったが老若男女どなたでもお越しくださればよかった。
真面目な主婦がキャバ嬢とバンギャのお客様の間に挟まれてしまうようなサロンであった。
エクステンションを取り扱っていたが特別安いわけでもなくトリートメントなども普通。
これといって付加価値やサロンの強みがなかった。
教育ができなかった
基礎的な技術はそれなりには教えられていたとは思うが、
「習うより慣れろ」タイプだったので、そこそこできるようになったらすぐに入客させていた。もちろんクレームにならない程度に。
しかしそれ以上に成長する術は本人に任せてしまった。私自身がそういうタイプだったので、あとは自分で日々試行錯誤しながら勝手に成長するものだと思っていた。
分からないことがあれば聞いてくれればいいと思ったが、分からないことすら分からないという状況に陥りやすい。
環境というのは大事であり、「なぜ?」と考えさせる環境をつくれなかった。
きちんと1から10まで理論を交え丁寧に教えなかった私のせいである。
スタッフの指名客が伸び悩んでいても、どうしたらいいのか示すこともできなかった。
私が美容への情熱やこだわりがなかったので、スタッフやお客様にも伝わらなかったのだろう。
マネージメントができなかった
私は現場にも出ていたが、2店舗になり数字のチェックはしていたが、もう1店舗を完全に任せてしまっていた。
前途の教育ができなかったことに加え、店長レベルの教育もできなかった。
個々に目標などはあったかもしれないが、
サロンとスタッフ、両面の共通目標や売上への意識などのマネージメントができなかった。
私のサロンは、共通の目的もない自由なサロンであった。
サッカーで例えるならば目指していたのは、
ジーコJAPANである。
最低限の規律の中、一環してスタッフに自由を与え、自分で考える美容師になるようにと思っていた。
しかしそれは結果として、「自由」という言葉を振りかざし指導を放棄したようなものである。
やるべきことをわかっていながらやらなかった。
なぜやらなかったのか?向上心や目標がなかったのだろう。
そんなサロンの居心地は悪くなかったのか、スタッフの離職率はかなり低かった。
人間関係にも悩むことはなかったかもしれないが、サロン努力をしないラクなサロンはいずれ淘汰されて然るべきである。