こんにちわ香取です。
現在、有難いことに会社が取り組んでいる地域活性化事業に少し携わっている。
地方創生は日本の課題であるから多くの方は他人事ではないはずである。
地方を活性化をするには様々な施策があると思うが、これを民間が取り組むとなると誠実な善意であってほしいと思う。
しかしこの誠実な善意であったとしても、
「手段」が理に適っていなければ、その誠実な善意はむしろ地方を疲弊したままに押し留める、またはより疲弊させることになりかねないのである。
私は前職では市場の競争に敗れ淘汰されました。
もしも競合が減ってくれれば淘汰されずに済んだかもしれない。
しかし同じ地域同士のフェアな競争において自然淘汰されてしまったのなら、
市場原理により地域内の需要と供給のバランスが是正されるので残念だが仕方がないことである。
そしてそんな長引くデフレ不況で疲弊した地域に、大手資本や外資による競合が増えてしまったら地域の商売人はたまったもんではない。
たしかに開かれた自由な市場なので問題はないかもしれないが、
「地域活性化」という名目で取り組むのはいかがなものだろう。
それは単なるビジネスである。
現にその地域活性化ビジネスには、地域の方々が携わっておらず地域の方の仕事と雇用を生んでいないのである。
地域の方からしたら、需要と雇用を奪う大手資本による競争を仕掛けられているという見方にもなる。
疲弊した地域に大手ショッピングセンターを作りました!というのも同じである。
地域活性化を名目とするなら市場原理主義は持ち込んではならない。
もしもその地域活性化ビジネスが、地域の方の仕事と雇用を増やしてあげることができるのならば、それこそ本当の地域活性化モデルではないだろうか。
つまり「供給」を作るのではなく「需要」を創る
これが現在の地域活性化における肝だと思うのです。
そして民間企業が簡単に地方創生を大義とするのなら本社機能の一部でも地方に移転すればいいだろう。
移転減税、免税で支援してもらいインフラ整備はあとからせざるを得なくなる。
地域活性化事業を大義とするのならそれぐらいの気概をみせてほしい。
今の会社に限らないが権力者や大企業のような、「善意が強いほうが正しい」というわけではないのです。
そんなような意見書を会社に提出する予定である。