大きな会社には顔のない上司がいる。
顔のない上司は己自身が作り出したものなのか。
組織という全体主義に近いような「理念」そのものなのか。
ずっと違和感があった。
私は一度、顔のない上司のために事業プランを練り直し、顔のない上司のために事業計画書を作成していた。
そんな計画書では想いは伝わらず、ブレブレであった時期があり大変悩んでいた。
顔のない上司は誰なのであろうか。
しかし改めて思い返し原点に戻った。
顔のない上司を完全に無視し改めて事業プランを立て直した。
上司であれ社長であれ会社から何を言われようが私はもうブレないと決心し臨んだ社長との面談であった。
社長と会うのは4回目だったが1対1で30分弱、話すのは初めてであった。
入社したての者が大企業の社長とディスカッションできるということは本来であれば異例であり、チャンスをいただけて大変有難い。
そういう意味ではとてもおもしろい会社である。
しかし事業提案をしていたのだが、
社長から直接ご指摘を受けることや、言わんとすること、それ自体がなんだか予測がついたのだ。
なぜならば「顔のない上司」そのものであった
大きな会社には顔のない上司がいると違和感があったが、
顔のない上司の正体は「創業者」
社長そのものの理念であったのだ。
もしもこれが「創業者」ではない会社であったのなら顔のない上司はいないのだろう。
強烈なリーダーが創業した大きな会社。
その強烈な創業者の想いを、社員は常に形にしてきたから、理念に基づき組織として強固に形成されたのだろう。
これは恐らく外部から来た私にしかみえないだろう。
仮にも元経営者の端くれであり、私はすでにオリジナルの理念があるからだ。
もっと言えば私自身も創業者になるわけだから、今の会社の理念に擦り合わせるわけにはいかない。
私は現在、一時的に会社員ではあるが、
サラリーマン起業家ではないのだ。
もちろん会社の理念も正しいし否定するつもりもない。
じっくり行こうとおっしゃってはくれたが、
理念を擦り合わせたフリをして出資を簡単に取りつけられるお相手ではない。
昨日で全てが決まったわけではないが、どちらにせよ己自身でやることには変わりはないのである。
カトリはレベルが上がったw