なぜデフレなのに円安なのでしょうか。
円安とは?
日銀の大胆な金融緩和により、円の量がジャブジャブに増えた。
円の量が増えてたくさん円があるから、円の価値が下がるので円安となる。
しかしカネの価値が下がり、モノの価値は上がりインフレになるはずなのに、モノの価値があまり上がらずまだまだデフレのままです。
実際には安倍政権以降、緩やかなインフレ基調になっていましたが消費税増税の影響などで直近の物価指数では下落傾向です。
それはなぜなのか、
モノへの消費が少ないからです。
つまりモノへの需要が少ないということです。
私は以前、美容院を経営していたが日銀がいくら日本円を刷ろうがすぐにはお客様は増えないw
もちろん中長期的には増えるかもしれないし日本円の流通量を増やし円の価値を下げることも賛成だが、
物価は誰かが消費や投資をすることにより上昇していきます。
つまりお客様の需要が、当サロンの供給能力を越えることが続いてくると、当サロンの価格を上げることができるのです。
需要<供給が続くとデフレ傾向になり、
需要がふくらみ需要>供給になってくると物価が上がっていく。
ということはデフレの原因は、
総需要の不足!
であるといえます。
社内の意識の高い20代の人達にも聞いてみました。
デフレの原因はなんだと思う?
モノが売れないからデフレ。
人口減少だからデフレ。
少子化高齢化だからデフレ。
と色々でましたw
しかしこればかりは間違いなのです。
まずデフレだからモノが売れない。
そして人口減少や少子化高齢化が日本以上に進んでいる国もあるのに、全くデフレではない国もある。
ということはやはりデフレの原因は、総需要の不足です!
これは淘汰された私が身をもって体験しましたので確信しております!
しかしこの手の話をしても通用しない人がいる。
それはデフレに痛い目にあっていない勝ち組と、デフレに影響のない富裕層です。
現に社内の専務取締役に少し話してみたが、
デフレ?なにそれ?おいしいの?
状態でありました。
権力や資本力のある者は、ビジネスで儲けるためには供給を拡大したがる傾向があります。
それはデフレで縮小した需要のパイを、供給拡大により競争して奪うことができた勝ち組だからです。
デフレの原因は総需要不足なので
需要<供給のデフレギャップ状態。
供給を拡大し続けると、競争相手が増えて需要のパイの奪い合いが起こり、価格競争に陥りこれではデフレは脱却できません。
もちろん様々な産業の経済環境にもよりますが、デフレについて知っていても改めて考えてみると、需要と供給のバランスが大事なのだと考えています。
まぁ市場原理主義者や利益至上主義者は、バランスなんて関係ないと思っているでしょうw
私の今後の事業のテーマとしても、やはり「需要」を拡大することがキーワードです!
あっ!極端な安売りは需要を集められるけど、需要を縮小してしまいますから注意が必要です!