香取正博のブログ

東京から岩手に移住して起業した香取正博のブログです

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2期目はビジネスモデルの変革が必要かも

タイトルのとおり2期目は既にしてビジネスモデルの変革が必要。目まぐるしい時代だから。

 

最初の2年ぐらいは無地Tシャツワンアイテム勝負!と分かりやすく、しっかりとブランディングしていこうと考えてました。

そこそこ売れながら少しずつアイテムを増やしていけば比例して売上も上がるだろうと安易にも思っていた。

 

縫製の街・久慈をイメージしやすく、ブランド名を久慈=ナインオクロックとしたのはよかったです。そのおかげで「じゃじゃじゃTV」など3番組にも出れたのでw

1期目にしてはプロモーションはうまくいったほうだが、 しかし現行のままやっていこうとすれば時間もかかるし成長スピードも遅い。なにより事業失敗の可能性も高いわけであるから早々に変革が必要。

 

 

ざっくりと現行の状況はというと例えば、

資金100万円でTシャツ500枚を作るとする。

 

製造費用が75万円くらいだから、

 

・現金25万円

・在庫75万円(最終仕入原価法)

 

となり、いざ販売!となるんだけど、消化率70%つまり商品が7割売れたとして売上130万円!

 

この時点で、

 

・現金155万円

・在庫23万円

 

となる。

 

もう商品が少ないから機会損失が嫌だ!またTシャツを500枚製造する。

 

・現金80万円

・在庫98万円

 

さてまた売るの頑張る!

消化率70%で売上高130万円!

 

・現金210万円

・在庫30万円

 

またまたTシャツ500枚製造!

 

・現金135万円

・在庫105万円

 

またまたいざ販売…

が!ここでちょっとストップ!

 

ここまでで約6~8ヶ月ですw

 

つまり、6~8ヶ月経って110%以上回収できるけど上記例では現金35万円しか増えていないんです。

そして毎月の経費が超少ないんだけど月3万円として×8ヶ月で経費24万円で、これ差し引くと現金が10万円ぐらいしか増えてないわけw

たしかに現金+在庫と合わせ資産は増えているけど、こりゃうまくいっても継続して成功するにはかなりの時間がかかるわけよw

かといって借入して物量にものを言わせても販売チャネルもなければ需要も無い。

それに上記の例えは、消化率70%を維持し「売れてる」ことが前提であるから、売れない月を考慮すると中々厳しいビジネスモデルだ。

 

無論、実際では販売予測を立てたり消化率は前後するし、製造枚数を調整したりとうまくキャッシュフローを回しているけど、そもそも論ナインオクロックのTシャツは原価が高く粗利が低いから結構きついねんてw

ユニクロみたいな総合物量戦ができればいいが弱小のナイクロができるわけがないのだ。

 

じゃあ販売価格を上げたり、もっと安い海外生産にしたり経営改善の策は色々あるだろうけど、そうすると会社理念やコンセプトが崩れてしまう。

 

 

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このまま数年は持つだろうがその先はいずれ詰むことが予測できる。というか数年やって利益少ないんじゃ商売として微妙だろ!

 

ということで変革する。

 

しかしここまでは想定の範囲内。むしろプロモーションがうまくいった分、当初の予想よりは順調なほう。

 

将来はどこかの小さな工場でも引き継ぎ合併して一貫体制をつくりたい。いまはその準備段階。

 

さて今は、絶対に乳首が透けないTシャツでクラファンを達成しなきゃならない。

いずれこういう色んな衣料品が簡単にクイックに安価で1枚単位で造れるようになります。

残り10日よろしくお願いいたします!