香取正博のブログ

東京から岩手に移住して起業した香取正博のブログです

香取 正博のブログ

アップルから考える資本主義

おはようございます。

 
Androidが好きな香取です。
 
 
色々な人と会うとiPhoneの使用率がとても高いと感じています。
 
私もiPad miniを持ってはいますが、慣れていないのもあるが全く使っていません。
 
 
先日、年上の知人と飲みにいったのだが、その年上の知人もMacとiPhoneそしてApple watchを使用している。
 
その話の中でアップル社の話題となったのだが、これがおもしろいことに現在の資本主義における価値観の違いを感じたのです。
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その年上の知人はApple ファンである。
 
 
そこで私は、かつてのアップル社はiPhoneなどの全ての自社製品をアメリカ国内で製造せず、中国・台湾で製造していると話した。
 
 
ということは同胞であるアメリカ人の国内の雇用よりも、自社の利益追求を優先する会社であると意見を言った。
(現在はティム・クック氏によりアメリカ国内で一部製造を開始している。故スティーブ・ジョブズ氏が国内製造には反対していたという)
 
 
もちろんこれは経済的合理性で考えれば間違いではないし、サプライチェーンのグローバル化は主流である現在の欧米型資本主義で考えれば当たり前の話であることを前提としてである。
 
 
しかしこれほど世界中で圧倒的人気を誇るアップル製品が、アメリカ国内で全く製造されていないということは、アメリカ人自身は胸を張ってMade in USA!!と言えるのかどうかという疑問があった。
 
 
ただアメリカは建国200年そこそこの移民国家であり、反対に我が国の日本は建国2000年以上であり、今年は皇紀2675年ともなり、民族的なアイデンティティが違いすぎると感じている。
 
 
このあたりの価値観はアメリカ人では到底理解できないだろうと考えるのが普通であることも承知の上だが、同じ日本人である年上の知人も私の意見に同調してくれると勝手に想像していた。
 
 
しかし年上の知人の意見は違った。
 
 
例えば、香取のこれからの新規事業の中で外注するのは岩手県の会社である。
 
しかし香取の本社が東京都だとする。
 
 
この構図は、世界規模と国内規模の違いだけであり、アップル社となんにも変わらないではないかと言われた。
 
 
そこで私は本社は岩手県の予定であり、岩手県内でのちに雇用が生まれ、さらに岩手県で法人税などの納税もすると反論した。
 
アップル社は製造業務におけるアメリカ国内での雇用創出をしておらず、さらにタックスヘイブンを利用し納税をアメリカ国内でしていないではないかと。
 
 
ただ私は、東京生まれ千葉育ちなのでやはり生まれ育った東京にいずれ住みたい。
 
 
しかし本社が岩手県だとしても香取社長の納税地が東京都であれば、結局はアップル社と同じ構図であり、意見する資格はないだろうというw
 
 
だけど、香取個人の納税地が東京都であったとしても地方交付税などで分配されるからアップル社と一緒にするな!
 
 
などと、一寸先は闇であるニート香取の将来と、アップル社を比較した議論はなかなか有意義であったw
 
 
しかしこれらは価値観の違いとしかいえないのだろうか。
 
 
私の年上の知人の多くは比較的、保守派である。
中にはタカ派もいらっしゃる(笑)
 
 
このあたりは私も同調するのだが、
 
 
しかし「経済」において限定すれば、皆さん現実的というか、どちらかというとグローバリゼーションが経済の変遷として仕方がないというように感じています。
 
 
今回例に出したアップル社の経済的合理性について、正しいとか間違いとかではなく、ただ賢く流れに乗ることがベターなのであろうかと少し考えてしまいます。
 
 
しかしながら例えば東日本大震災のようなことが起きたら、経済的合理性から簡単に撤退するのが現在の主流派の資本主義である。
さらに多くの外国人は身の危険を感じ祖国へ逃げていた。
 
 
もしも国民経済を主とした資本主義であれば、第一に復興支援と雇用創出を目指すだろうし現に当時そうだったではないか。
 
 
価値観の違いといえどやはり目指したいところは後者である考えています。
 
 
こんなような概念を多くの方へもっと分かりやすく、カジュアルに伝える方法があればいいなと考えています。