香取正博のブログ

ナインオクロックは国産無地Tシャツブランド! 東京から岩手に愛犬と移住しました。あとデフレ脱却を熱望しています。

香取 正博のブログ

理美容界のレントシーカー

密かにブログを読んでいてくれる方!

ありがとうございます(^-^)香取です。

 

たまには時事ネタをまぜますw

 

最近話題の上西小百合衆議院議員についてだが、

ショーパブがなんやらメイクがなんやらなどは、

個人的にはどうでもいいのだが、

 

実は、私は以前から上西議員を注視していたのである。

(党の除名処分を受けたなら比例復活当選なのでお辞めになるべきだとは思う)

 

というのも過去に、美容業界にとって極めて重要な国会質問をしていたのである。



「シャンプーを補助業務に」 上西小百合議員(日本維新の会)が提案 

 

 理容師美容師の業務であるシャンプーについて、雇用拡大・後継者育成の観点から無資格者でも施術できる補助業務扱いにしたらどうか、と衆議院の消費者問題特別委員会で議員から提案され、厚生労働省では関係者らに調査、検討することにした。

さらに平成7年の法改正(平成10年施行)で、インターン制度が廃止され、一連の業務が有資格者でないとできなくなった改正法を説明。
一方、理美容師を目指す人には苦学生が少なくない業界の歴史を語り、無資格者でもできる補助業務にシャンプーを加えることによって、アルバイトの給与も上がり、より就業しやすくなるとし、所管官庁の見解を求めた。

 

お客様に触れる一切の業務は、美容師国家資格免許を有した者だけである。

 

簡単に言うと上西議員は、

 

シャンプーぐらい無資格者でもいいじゃない。そうすれば雇用も拡大するのよ。

カラーやパーマは劇薬が含まれているけど、シャンプーはなにも問題ないのよ!

 

と提案しているのだが、

 

これこそがいわゆる規制緩和というものである。

 

たしかに現在の美容師は人手不足だ。

 

人手が足りないのでシャンプーマンがいてくれたら助かるサロンも多いだろう。

 

しかしながら、美容師人手不足問題のその本質は、健全な人手不足ではなく、

美容師の全体の人数に対しサロンの数がありすぎる事により美容師が足りていないということです。

 

参考過去エントリー「美容師の雇用を考える」

 

ここで規制を緩和しシャンプー専門の素人を訓練して雇い入れるとなると、

シャンプーマンという安い労働者が競争相手となり、

さらに美容師の所得も下がりやすくなり、雇用までも奪われてしまう。

 

メリットとしては、アシスタントを正規雇用で雇わなくて済み、

素人のパートを雇えるので人件費・コスト削減になる。

さらに、アシスタントを雇わなくて済むので教育する手間が省ける。

 

といったところだが、このメリットを一番享受できそうなのは、

アシスタントのいない低価格サロンだろう。

 

個人店などのミクロ的な話であれば奥さん等をシャンプーマンにする程度なら良いだろうが。

 

ちなみに管理美容師免許廃止も規制緩和により、さらなる競争相手が生まれてしまう。

 

なぜ上西議員は、美容師にさらなる競争相手を増やし

総所得が減るであろう規制緩和を提案するのだろうか。

 

その時点で経済において勉強不足といわざるを得ない。

 

しかし、ひとつ気になることがあるのだ。

 

上西議員は、議員に初当選する直前、阪南理美容株式会社に勤めていた。

 

この会社は、プラージュというサロンを全国約620店舗運営しており、

理美容業界 年商15年連続1位の業界最大手サロンである。

 

カット1500円の低価格サロンだ。さらに業界2位との差はダブルスコアである。

 

ここで勤めていた議員が、以前の職場の利益となることをする。

 

本社が大阪府にあり、上西議員の選挙区も大阪府である。

 

これをおかしいと思わない方がおかしいだろう。



これは紛れもない、レントシーキングである。



レントシーキングとは、自社の都合が良くなるように規制を設定または解除させたり、

政府や省などに働きかけて法や政策を変更させ利益を得ようとする活動である。

 

権力や金のある者が、議員を送り込んだり、多額の献金をしたりする

よくやる手口であり、欧米ではバンバン行われている。

 

これまたまさか美容業界にまで波及してくるとは。

 

陰謀論でもなんでもなく、利益至上主義者による事実である。

 

業界最大手がこんなようでは理美容業界の発展など厳しいだろう。

 

経済において、全ての産業においていえることなのですが、

 

規制緩和や構造改革といった類は、インフレ抑制対策なのです。



つまり、需要が大きくなり供給が追いつかないインフレギャップが生まれ、

価格が高騰してきて、健全な人手不足の時にこそ、規制緩和や構造改革は有効なのです。

 

需要<供給のデフレギャップの状況

需要>供給のインフレギャップの状況

 

これは様々な産業によって状況が違います。

 

デフレギャップのときは、需要が小さすぎるので供給を抑制する規制強化を。

インフレギャップのときは、需要が大きすぎるので供給を拡大する規制緩和を。



規制の強化・緩和は、全てタイミングとバランスが大事なのです。

 

現在では、成長戦略として規制緩和と構造改革をするべき!

と改革一辺倒であることに大変危惧しています。

少なくとも現在の美容業界は、市場規模縮小のデフレギャップであるため、

 

需要を創出させるために、

 

まずは供給過剰を抑制する様々な規制強化を行うべきなのである。



市場規模低迷の中、自社の利益だけを追求するレントシーキング、

 

これはさすがに私は許せない。